先日7月4日に近所に住むおばあちゃんが亡くなりました。
80歳を過ぎても家事や孫の世話はもちろん飼育している豚の世話の手伝いもしていて、外国人である私たちにもいつも笑顔で声をかけてくれる気さくなおばあちゃんでした。
会うたびに「足が痛くてねぇ、なかなか外に出かけられないよ。」と言いながらも笑顔でおしゃべりしてくれたことが思い出されます。
そして昨日の葬儀にはお昼ごろから参列させてもらいました。
棺をのせた山車のようなものをみんなで担ぎあげて火葬場へと向かいます。
もちろん地元のガムラン隊も準備万端。
2トントラックが通れる程度の路地を電線を押し上げながら葬列が進んでいくんですが、これだけ人数が集まるとなかなか圧巻です。
幹線道路であるバイパスを普通に閉鎖して、後ろの大渋滞を引き連れて葬列は進んでいきます。
バナナの木で作った火葬用の棺に遺体を移してみんなが花を手向けてから火葬となります。
火葬自体はお骨になるまで2時間近くかかったでしょうか。
トタン板の上にあるお骨をみんなで拾い集めていきます。
お骨は祭壇で人の形に並べられ、装束や儀礼用の布などをかけられてから儀式用にきれいに飾られていきます。
親類のおばあちゃんが「女なんだから綺麗にしとかないとね!」と笑顔で言いながら香水をふきかけていたのも印象に残りました。
きれいに飾られたお骨は遺影、供物とともに祭壇に飾られました。
このあとマンクー(僧侶)の読経と参列者のお祈りがあり海へと流されるんですが、私たちはここで中座させてもらいました。
いつもながら輪廻転生の考え方を持っているバリの人たちの明るい葬儀は、ある意味うらやましいなと思います。
人の死も七五三や成人式と同じ通過儀礼の一つであって、一時的に別れることになってもいつか再び会うことができるんだと思えば悲しみが少しでも薄れるんでしょう。
おばあちゃん、いままでありがとうございました。
もう体の痛みもつらさも無くなってるでしょうから、しばらくの間ゆっくりと休んでからまた会いましょうね。