今年もバリ・ヒンドゥー教の大きな祭礼日「ニュピ(Nyepi)」を迎えました。
ニュピの日は日の出から翌日の日の出まで静か〜に過ごして、外出しちゃいかん!電灯も点けちゃいかん!料理の火も使っちゃいかん!大声や大きな音を出すのもいかん!と日常生活に大きな制約がかせられます。(実際はゆる〜い部分もありますが)
バリ島ではデンパサール空港は丸一日離発着禁止になるし、ジャワ島・ロンボク島とを結ぶフェリーも運航停止になるし、毎年テレビの電波(アナログ放送)まで止められるので友人たちはニュピ前にDVD(コピーもので1枚 Rp.15,000.くらいから)を買い込んで今日1日を過ごしています。
外へ出て遊びたい観光客ならかなりのフラストレーションにもなるんでしょうが、もともと何もしないで1日を過ごしている私にとってはなんてことは無い日です。(^_^)v
衛星放送のテレビもバリ島内では映らないように規制されるんですが、去年までは途中でチャンネルを変えないかぎり映っていました。
しかし今年はNHKのニュースを見ていた朝5時半ごろ、いきなり画面が変わって「ニュピなんで映せませ〜ん!」というテロップになっちゃいました。(>_<)
これで今日1日はニュピ本来の生活をすることになりました。(^_^;)
しかしこれまた毎年のことですが、実に静かな朝でしたよ。
バイクの走る音はしないし、近所のテレビやラジオの音も無い。
鳥のさえずりや鶏の鳴き声、たま〜に犬が走り回って遠慮がちに吠える声くらいしか聞こえてきませんからね。
そんな朝、今年も大家さんのところと隣家から食事の差し入れをいただきました。<(_ _)>
私たちの普段の粗食をご存知なんでしょう (^^ゞ、とても豪華な食事です。
これだけあれば今日一日料理もしないで生きていけそうです。(^_^)v
お供物のおすそ分けもいただいたんで、デザートやおやつにも困りません。
と、そんな静かないつものニュピですが、今年は大きなイベント=日食が重なりました。
2016年3月9日(水)にインドネシアで皆既日食が見られるそうですよ!: インドネシア居座り日記
皆既日食を見られるエリアはバリ島より北側なので、ここバリ島では70〜80%ほどの部分日食が見られました。
朝8時を過ぎると、庭の木々からの木漏れ日も日食らしく変化してきました。
私自身は天文ファンでも何でも無いんでこんな影を見てから「んじゃ写真でも撮ってみるか。」とおもむろに準備をしたんですが、さすがにそのまま太陽を被写体にするには無理があります。
ほんとなら NDフィルター を用意して光量を減らしてあげないとカメラにも私の目にも悪影響が出ちゃいます。
が、そんな準備は全然していません。(^^ゞ
なので、手元にあった CP-Lフィルター で光量を減らし、そのうえ部屋の窓に使ってある色付きガラス越しにカメラを構えてなんとか撮ってみました。
時間はファイルのタイムスタンプなので完全に正確ではありませんが、まぁこの程度まで撮れれば記念にはなるでしょう。(^^ゞ
70〜80%ほどの部分日食とは言え気温も少〜しだけ低くなるのを感じたし、日の出前や夕暮れや曇り空での暗さとは一味違った微妙な暗さを感じられましたよ。
これが皆既日食だともっと感動するんだろうなぁ。
ということで、今日は一日(いつものように)何もせずボケ〜っと過ごします。(^_^)v
日本にもあったら自分と世間を少し振り返ることのできる民族になっていたでしょうか
日本では年末年始に家族がこたつを囲んで一年を振り返り、新年の希望を語り、家族や周りの人たちなどに感謝をする。
これで十分「だった」んじゃないでしょうか?
今はなかなかこんなことも出来なく(しなく?)なってるんでしょうけど。(^_^;
でも日本で年に一度、丸一日テレビが映らず、飛行機も新幹線も山手線も地下鉄も動かず、コンビニも閉まっているなんて姿は悪くは無いと思いますがチョット想像出来ません。(^^ゞ