ご近所から「ポトンギギやるから見においで〜!」とお誘いがあったんで行ってきました。
昨日の主役は、既に女医さんとして仕事をしているお姉さんと学生と弟さん。
ご丁寧に招待状までいただきました。<(_ _)>
ポトンギギ(Potong Gigi)はバリ・ヒンドゥー教の宗教儀礼の一つで、獣性が宿る犬歯を削って社会に調和できる大人たる人間になるための成人式的な意味合いがあるようです。
4年前に見せてもらったポトンギギのウパチャラは地域の合同ウパチャラだったんですが、今回は個人宅でのウパチャラだったので家の前の道路はテントで封鎖されてました。
日本だったら道路占有許可の申請とか警備員を配置して通行に支障が無いように!とか、いろいろ面倒くさそうですが、ここバリ島(インドネシアはどこでもかな)では大きな道路でも無ければ宗教行事でいとも簡単に道路封鎖しちゃいます。(^_^;
当然のことながらローカルの人たちはみんなは当たり前のことと理解しているわけで、ウパチャラを知らずに入ってきたバイクや車は文句一つ言わずに笑顔(苦笑?)で迂回してました。
ポトンギギにはかなりの費用がかかる(らしい)ので地域合同でのウパチャラをするらしいんですが、こうして個人宅で子どもたちのためだけにウパチャラをやってしまうってのは、それなりのお家柄なんでしょう。(詳細はわかりませんが)
招待状には「11時から」とありましたが、実際にはじまったのは12時をちょいとまわった頃。
これはいつものインドネシア時間なので通常どおりのオンタイムということでございます。(^_^;
さてさてウパチャラが始まりマンクー(僧侶)のお経が続いてお祈りまで済んだところで、家族がぞろぞろと祭壇から降りてきちゃいました。
どうやら犬歯をヤスリで削るところは別の場所で済ませてきたようで、今回は残念ながら現場を見ることが出来ませんでした。
最後に家族の記念写真を撮らせてもらってこの日のフォトグラファー業務は無事ミッションコンプリートでございます。
そしていつものお楽しみ!おいしいお昼ごはんを甘めのサンバルとともにごちそうになりました。(^_^)v
大人らしくない大人が多い日本(?)でも、成人式に合わせて「社会に調和できる大人たる人間になるため」にポトンギギの儀式を採用してみたらどうでしょうかねぇ?
毎年1月はバリ島中のマンクーがチャーター機で大挙日本へ乗り込んで儀式を行い、ついでにレゴンダンスチームやら仮面舞踊チームやらとガムラン隊も同行して伝統芸能を日本各地で(当然有料で!)披露し、みんながみんな帰国前にどこぞの国の方々のように爆買いをしていただければ日本経済にもメリットがありそうだけどなぁ。
まぁ社会に調和できずに日本から逃げ出してきた私が言えた話じゃ無いですが・・・。(^^ゞ